カチナドール/Cold Bringing Woman (KC6)
HOPI (ホピ) 族 Harriett Navasie 作
【 製作年 】1990年
Cold Bringing Woman
冬を連れてくる女性の精霊
Cold Bringing WomanはHoro Manaとも呼ばれ、櫛を手に持ち、孫であるNuvak’chinと一緒にPOWAMU祭に現れます。
夏の暑さと乾燥が過酷なアリゾナの地に住む彼らにとって大地を潤す雪や冬は恵みであり、豆などの穀物をまくPPOWAMU祭では子供が大人になる儀式も行われます。
サイズ: 横幅 14.5 cm / 奥行き 14 cm / 高さ 35 cm
【カチナとは】
カチナはネイティブ・アメリカンのホピ族がつくる精霊の人形です。
ネイティブ・アメリカンには様々な部族があり、中でも、アリゾナ州の北東部に暮らすホピ族は、地球や世界の仕組みについて壮大な予言を伝え、現在でもあえて文明を遠ざけた地区を守っています。
太陽や月、雨風や雲などの自然現象を神聖なものとし、そこに暮らす動植物の中に精霊を見、自然のサイクルに合わせた忌み日に従う生活は、辺境で暮らすための知恵なのかもしれません。
広大な乾燥地に生きるホピ族には、昔の日本と同じような、年間を通して行う大切な儀式が今でも生きていて、それら、自然のサイクルの節目の儀式に欠かせないのかカチナです。
日本の節句は、七草(1月7日)、桃(3月3日)、菖蒲(5月5日)、笹(7月7日)、菊(9月9日)、など、植物とのむすびつきが強く、人形はお雛様と五月人形のみですが、ホピ族では、一年の主要な12の儀式の半数以上にカチナが登場しています。
今では著名なアーティストの作品もあり、海外からも引きのあるコレクターアイテムともなっていますが、カチナはそれぞれに意味や役割があります。そして、見えない力を分け与えてくれるだけでなく、共に楽しむ友人であり、苦難を退ける守り神となってくれます。
自身と引き合うカチナを直感で探してみて下さい。
ピンと来るものがあれば対話をし、その後でカチナの意味や役割を知ることをお勧めします。
必要なものが分かるかもしれません。
※カチナはズニ族も作りますが、精霊の種類が少なく人に近いのが特徴です。WALLではホピ族のアセンションの儀式に参加する奇しき御縁があり、ホピ族のカチナを扱っています。
Hopi Cold Bringing woman made by Harriett NAVASIE
Width 14.5cm / Depth 14.0cm / Height 35.0cm
She appears with her grandchild, Snow maiden at POWAMU festival.
She carries a Hopi comb in her hand and brings the whiteness of winter.